ニューヨーク州ハドソン発, Aug. 15, 2017 (GLOBE NEWSWIRE) -- 遺伝子組み換え操作を行ったマウスモデルや関連サービスのグローバル･リーダー、タコニック･バイオサイエンシズ (Taconic Biosciences) は、セルジェンティス (Cergentis B.V.、以下「セルジェンティス」) の標的遺伝子座増幅 (Targeted Locus Amplification、TLA) 技術を活用してトランスジーンマッピングサービスを提供する協力契約を結んだことを発表した。
ランダム前核注入 (PNI) で生成されたトランスジェニックマウスは引き続きバイオメディカルリサーチで重要な役割を果たすが、これらのモデルには、トランスジーンをゲノム内の特定の挿入位置に導入することができないという明らかな欠点がある。セルジェンティスでは、特許取得済みのTLAテクノロジーに基づく次世代のシークエンシング方法を開発した。タコニックのトランスジーンマッピング分析 (Transgene Mapping Analysis、TgMA) サービスではこのプラットフォームを活用することにより、ランダムに挿入するトランスジーンの正確な位置を決定する作業が大幅に簡素化される。セルジェンティスのシークエンシングデータの他にも、タコニックではトランスジーン･ラインに特化した専門的解析を提供し、最適な繁殖戦略を実施できる。
分子生物学･化学開発担当ディレクター、ヨッヘン･ウェルカー博士 (Dr. Jochen Welcker) は次のように述べている。「セルジェンティスのTLAテクノロジーは、トランスジェニック齧歯類モデルの特性判定における新水準を打ち立てています。このテクノロジーでは、トランスジーン挿入位置を迅速に高い信頼を持って判定でき、同時にトランスジーン自体の完全性、内在性遺伝子の破壊の可能性についても重要なデータを提供します。タコニックでは、トランスジェニック･モデルの正確な判定を提供し、TLAデータを使用することで今後の研究で掛け合わせの計画をより良く行えるようになります。」
セルジェンティスのCEO、マックス･ファン･ミン (Max van Min) は次のように述べている。「セルジェンティスは今回の協力について大変嬉しく思っています。タコニックは齧歯類モデルのリーディングサプライヤーであり、タコニックと当社の両方のノウハウを活用することで、共通のお客様により良いサービスを提供できます。」
タコニックは、各種免許を取得済みの齧歯類モデル生成サービスであり、20年間にわたるモデルデザインの経験を持つ。同社では、遺伝子不活性化、遺伝子変異、遺伝子置換、トランスジェニック発現、RNAi、CRISPR/Cas9テクノロジーを活用する遺伝子編集を提供し、各顧客のプロジェクトに合わせて適切なツールを活用している。モデル設計から繁殖とコロニー管理へシームレスに移行できるタコニック独自の能力により、完全なソリューションを提供している。これらの科学サービスには、遺伝子工学操作モデルの取得、生成、インポート、ライセンス手配、繁殖、テスト、準備、および世界各国の任意の場所への流通が含まれる。
セルジェンティスは、オランダに拠点を持ち、独自の標的遺伝子座増幅 (TLA) 技術に基づくサービスやキットを提供している。TLAでは、次世代の標的の完全シークエンシングが実現でき、すべての一塩基変異と構造的変化を検出することができることが特長である。TLAの主な用途は、遺伝子診断、癌の遺伝子学、その他の植物や細胞、動物モデルなどにおける遺伝子編集事象のシークエンシング、トランスジーン、挿入位置などである。セルジェンティスは、世界中のリーディング製薬会社、リサーチ組織などと取引を行っている。
詳細については、info@cergentis.comまで問い合わせのこと。
タコニックのカスタムモデル生成について詳しくは、電話番号1-888-TACONIC (888-822-6642) (米国) または+45 70 23 04 05 (欧州) またはinfo@taconic.comまで問い合わせのこと。
タコニック･バイオサイエンシズについて
タコニック･バイオサイエンシズ (Taconic Biosciences, Inc.) は、遺伝子工学的に操作を行った齧歯類モデルおよびサービスにおける、各種免許を取得済みのグローバルリーダーである。1952年に創立されたタコニックは、バイオテクノロジー企業や機関による貴重なリサーチモデルの取得、カスタム生成、繁殖、事前コンディショニング、試験、および世界各地への流通を支援している。遺伝子組み換え操作を行ったマウスモデルやラットモデル、精密リサーチ用マウスモデル、統合モデル設計･繁殖サービスを専門とするタコニックでは、米国および欧州に3ヶ所のサービスラボラトリーと6ヶ所の繁殖施設を擁し、アジアにおける流通取引関係も維持しており、世界のほとんどどこにでも動物モデルを提供できるグローバルな出荷能力を備えている。