蘇州工業園区、シリコンバレーで中国人の有能な人材を求める

蘇州工業園区 (SIP) は、柔軟性の高いインキュベーション制度により、海外の中国人テクノロジーエリートを獲得するために積極的な取り組みを行っている


中国蘇州発, Jan. 19, 2018 (GLOBE NEWSWIRE) -- 最高の人材を獲得し、最先端の地位を保つための取り組みの一環として、蘇州工業園区 (SIP) はシリコンバレーの中国人エリート人材に目を向けている。

SIPの経営陣は、人工知能 (AI) 業界のトップイベント、インテリジェント・システム・サミット (Intelligent System Summit)、TEECカップ・スタートアップ・コンテスト (TEEC Cup Startup Contest) の参加者達をそのターゲットとしたり、ベイエリア内外で求人ロードショーなどを開催してきた。

また、一流の中国人学者や科学者が海外において学位取得後、またキャリアを積んだあとに母国に戻るよう奨励するために中国で実施されている「千人計画」 (Thousand Talent Program) の一環として、一連のグローバルビジネスコンテストも開始する。

SIPの会長ズー・シュドン (Zhou Xudong) は次のように述べている。「地球上最高の才能を持つ人たちにこの地を選んでもらうためには、柔軟性のあるオープンなアプローチが不可欠です」

SIPは、情報システム、ナノテック、バイオ製薬、ビッグデータとクラウドコンピューティングに基づく人工知能 (いわゆる「ABC」)、ハイテク、ハイバリュー業界のハブとしての独特なステータスを持つことから、千人計画で母国に戻った人は、中国の開発園区の中でもSIPに最も多く集まっている。
イノベーターが米国や欧州に滞在しながらもSIPでそのベンチャーや製品のインキュベーションを行うことを可能にする、中国科学技術協会 (China Associations for Science & Technology) が実施する海外人材インキュベータープログラムが、SIPで既に試運転中である。これにより、SIPの豊かなベンチャーキャピタル、プライベートエクイティ、その他の金融リソースにアクセスすることができるようになる。

また、蘇州の経営陣は、世界的なステージで適切な人材を発見できるように有能な人材発掘チームの育成に取り組み、昨年4月には、海外の外交官、一流の重役達、米国の学者や人材専門家などを集め、蘇州各地の170人の求人専門家にトレーニングセッションを提供した。
SIPの経済開発委員会担当副ディレクター、ドゥー・フェン (Du Feng) は次のように述べている。「適切な人材は成長の元になる人々であるため、そのような人材を逃してしまうことはできません。
勿論、エリート達は、医療、教育や文化など、より高い生活水準を要求しています。その面でも、豊かな歴史遺産を備えながらも、近代化が進み住みやすいという独特な側面を兼ね備えたSIPは、他所と比べて有利です」
2016年、SIPの合計GDPは334億ドル (約3.7兆円) であり、前年比で7.2%の成長率が見られた。また、中国商務部の最新の数値によると、全体的な競争力も中国の全工業園区の中でトップクラスである。MIT、ケンブリッジ (Cambridge)、ハーバード (Harvard)、オックスフォード (Oxford) などの世界一流の学究機関、マイクロソフト (Microsoft)、シーメンス (Siemens)、アップル (Apple) などの業界最大手、並びに中国最大のテクノロジー企業3社である百度 (バイドゥ、Baidu)、アリババ (Alibaba)、テンセント (Tencent) もリサーチセンターをSIPで開設している。
情報源:蘇州工業園区 (SUZHOU INDUSTRIAL PARK)

詳細情報の問い合わせ先

蘇州工業園区運営委員会ニュースセンター、ヤン・リン (Yan Ling)
86-512-66681843