サウジアラビア、ヴァージン・ハイパーループ・ワンとの連携により世界初の長距離ハイパーループ試験トラックの建設へ

サウジアラビアの経済都市開発庁、経済と雇用の両面での大きな効果を目指して、中東でのハイパーループ実現に向けた研究開発、試験、高度な製造施設の可能性を探る


ロサンゼルス, July 24, 2019 (GLOBE NEWSWIRE) -- ハイパーループテクノロジーの大規模な試験に成功した、世界で唯一のハイパーループ企業であるヴァージン・ハイパーループ・ワン (Virgin Hyperloop One) は本日、サウジアラビアの経済都市開発庁 (ECA) と開発提携して、試験と認証に向けた世界最長のハイパーループトラックのほか、ジッダの北部に、開発センターとハイパーループ製造施設を建設するための調査を行うと発表した。

この発表は今週、モハナド・A・ヘラル (Mohanud A. Helal) 事務局長が率いるサウジアラビア経済都市開発庁の上級代表団がヴァージン・ハイパーループ・ワンのロサンゼルス本社を訪問中に行われた。調査は、紅海に面するジッダ港の100キロ北に位置する、アブドラ国王経済都市 (KAEC) に重点が置かれる。プロジェクトには、35キロメートルにおよぶ試験と認証用のトラックが含まれることになり、具体的なハイパーループテクノロジー開発の機会とサウジアラビアにおける専門知識の商業化と拡大につながる。この調査はまた、ハイパーループサプライチェーンの発展を促進し、サウジアラビア全体のイノベーションクラスターを加速する。

「ヴァージン・ハイパーループ・ワンとの連携は都市開発庁とサウジアラビア全体にとって、誇らしいことです」とモハナド・A・ヘラル事務局長は語っている。「ビジョン2030の戦略的な支柱の構築を継続的にサポートする中で、この連携がもたらす技術移転とハイテク分野の雇用創出が、国家としての進歩と優秀な若者にとっての機会を作る取り組みの基盤になります。アブドラ国王経済都市にハイパーループを作ることで、サウジのシリコンバレー化が促進され、ソフトウェア開発、ハイテクリサーチ、製造の各業界が活性化されるでしょう。」

この調査と並行して、Prince Mohammad bin Salman College of Business and Entrepreneurshipがアブドラ国王経済都市のハイパーループ研究拠点がもたらす経済的影響に関する学術論文の作成と発表に協力していく。さらに、King Abdullah University of Science and Technology (キング・アブドラ科学技術大学、KAUST) のエキスパートが、ネバダ州にあるヴァージン・ハイパーループ・ワンのテスト施設を訪れて技術レビューを行い、学術論文が発表される。

「王国はビジョン2030によって大胆なリーダーシップを示し、革新的なソリューションの開発を進めてきました。ハイパーループシステムは、サウジアラビアがグローバルな輸送大国となり、国家のイノベーションと企業文化が育成され、革新的で知的な人材の増加に貢献するでしょう」と、ヴァージン・ハイパーループ・ワンのジェイ・ウォルダー (Jay Walder) CEOは述べている。「サウジアラビア王国の先見の明のあるパートナーと協力して、このテクノロジーを大量輸送システムに変えていくのは楽しみです。」

「米国サウジアラビアビジネスカウンシルは、経済都市開発庁とヴァージン・ハイパーループ・ワンによるサウジアラビアの輸送とモビリティの将来に向けたこの歴史的な取り組みを歓迎します」と米国サウジアラビアビジネスカウンシルの共同議長であり、サウジアラムコ (Saudi Aramco) のアブダラ・S・ジュマ (Abdallah S. Jumah) CEOは語っている。

ヴァージン・ハイパーループ・ワンのテクノロジーは、減圧されたチューブの中で最大1,080キロメートルの時速で乗客や荷物の「ポッド」をオンデマンドで輸送するものだ。高速鉄道の3倍の速度とオンデマンド機能で目的地に輸送できるハイパーループテクノロジーは、サウジアラビア全体で走行時間を短縮して、同国だけでなく湾岸協力会議 (GCC) 全体の連結を大きく高める。湾岸協力会議には、サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦、カタール、バーレーン、オマーンが含まれる。リヤドからジッダまでの所要時間は76分 (現在は10時間) で、乗客と荷物のどちらの移動にも陸橋が利用され、サウジアラビアは3か国へのゲートウェイとなる。リヤドからアブダビまでの所要時間は48分になる (現在は8.5時間以上)。

報道機関向け情報
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ヴァージン・ハイパーループ・ワンについて
ヴァージン・ハイパーループ・ワンは、ハイパーループテクノロジーの大規模な試験に成功している世界で唯一の企業で、100年ぶりとなる新しい形の大量輸送の先駆けとなった。ほぼ真空の状態で電気推進と電磁浮上を使用する全面的なハイパーループ車両の運行に成功し、既存の手段より高速、安全、安価で持続可能なまったく新しい輸送形式を実現した。現在、同社は世界中の政府、パートナー、投資家と協力して、数十年ではなく数年以内でのハイパーループの実用化を目指している。ミズーリ州、テキサス州、コロラド州、中西部、インド、サウジアラビア、UAEでプロジェクトが現在進行中である。ヴァージン・ハイパーループ・ワンのテクノロジー、ビジョン、進行中のプロジェクトについて詳しくは、こちらを閲覧されたい。

この発表に伴う写真はこちらで入手可能: https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/e746dc58-3cc2-486d-a975-717b1bce0068

報道関係者向けの問い合わせ先
ヴァージン・ハイパーループ・ワン
ライアン・ケリー (Ryan Kelly)
マーケティングおよびコミュニケーション責任者
press@hyperloop-one.com
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