SASB基準の日本語翻訳の公表


SASB基準を利用する日本企業が増加する中、当基準の日本語訳がリリースされました

サンフランシスコ/ロンドン, March 16, 2022 (GLOBE NEWSWIRE) -- Value Reporting Foundation (「価値報告財団」)は、77のインダストリー わたるSASB基準の日本語訳の公表を発表しました。日本語への基準の翻訳は、フランス語、ドイツ語、スペイン語に続くものです。

「日本は長い間、ESG開示をリードしてきました。サステナビリティ開示基準に関するグローバルベースラインの必要性を巡るコンセンサスの高まりや、近日中に予定されているISSB審議会設立の背景の中で、本日のSASB基準の日本語訳の公表は、企業が投資家のESG情報ニーズに応えるうえで、一助になることが期待され、嬉しく思います。」 (価値報告財団CEOの Janine Guillot(ジャニーン・ギリアト))。

報告書にSASB基準を利用している日本企業には、株式会社大和証券グループ本社、コニカミノルタ株式会社、東京電力ホールディングス株式会社、 株式会社東芝およびトヨタ自動車株式会社があります。SASB基準による開示を支持している日本の投資家には、アセットマネジメントOne株式会社、第一生命保険株式会社、三菱UFJ信託銀行株式会社およびニッセイアセットマネジメント株式会社があります。

株式会社東京証券取引所(「TSE」)代表取締役社長でかつ、株式会社日本取引所グループ(「JPX」)取締役兼代表執行役グループCOOである山道 裕己氏は、次のように述べています。「証券取引所は、ESGの開示を促進する上で重要な役割を果たしています。日本取引所グループは、企業がサスティナビリティ活動を企業価値に結び付けることを可能にする基準を特に高く評価しています。SASB基準の日本語訳を公開することで、日本のあらゆる規模の企業が基準にアクセスしやすくなり、利用が容易になります。私たちは日本語訳の公開を称賛します。」

SASB基準がよりグローバルに広範にわたり利用されるに伴い、一部の開示トピックや会計メトリクスは、地域固有の違いにより、適用が限定的に留まっている可能性があることが、SASB基準テクニカルスタッフにより確認されています。 SASB基準適用ガイダンス実施入門書 (日本語訳あり) は、企業によるSASB基準の適用性を高めるために、メトリクスに対して変更をした場合におけるガイダンスを提供しています。 さらにSASB基準テクニカルスタッフは、基準国際化促進プロジェクトを通じ、SASB基準のグローバルな適用にむけた推進活動をしています。

2022年6月に価値報告財団がIFRS財団に統合された後のSASB基準のグローバル化は、国際サステナビリティ基準審議会 (ISSB審議会)が引き継ぎます。この統合により、SASB基準は、ISSB審議会によるデュープロセスを経て、IFRSサステナビリティ開示基準へと最終的に置き換わる予定です。報告書作成企業は、引き続きSASB基準を利用することが推奨されます。これは、報告における現在の努力は、将来のIFRSサステナビリティ開示基準の適用に役立つと考えられるためです。

日本語に翻訳された基準と翻訳用語集は、KPMGジャパンの以下のメンバー (パートナー 芝坂 佳子、 パートナー 大槻 櫻子、パートナー 高橋 範江、 パートナー 勢志 恭一、 パートナー 宮本 常雄、 パートナー 上原 義弘、 シニアマネジャー 橋本 純佳、 シニアマネジャー 月峯 聡子、 シニアマネジャー 白沢 裕希、 シニアマネジャー 安池 威志、 シニアマネジャー 井上 敬介、 マネジャー 金谷 昇太朗、 マネジャー 笠原 悠莉、マネジャー 金森 公佑、 マネジャー 澤井 雅人、 アシスタントマネジャー 伊藤 友希) および、 PwCあらた有限責任監査法人の以下のメンバー (パートナー 田原英俊、 マネジャー 春永美恵、 シニアアソシエイト 上野莉佳子、 シニアアソシエイト 北村哲朗、 アソシエイト 服部光宏、アソシエイト 星野詔子)によるレビューを受けております。

SASB基準の日本語訳の公表に際して、価値報告財団とJPXでオンラインセミナーを共催予定です。詳細は近日中に、価値報告財団およびJPXのウェブサイトに掲載予定です。

翻訳された基準をダウンロードするには ここをクリックしてください。  

価値報告財団について

価値報告財団はグローバルな非営利団体であり、企業と投資家に、時間の経過と共にどのように企業価値が創造、保全、または毀損されるのか、という企業価値の共通の理解を促進させる目的で設計された、包括的なリソースを提供しています。統合的思考に関する原則、統合報告フレームワーク、SASB基準を含むリソースは、ビジネスニーズに応じて単独で、もしくは組み合わせて利用可能です。これらツールは70ヶ国以上で既に利用されており、21世紀において長期的な価値を創造しパフォーマンスを改良させる戦略を策定、管理、伝達するために必要なマーケットインフラストラクチャーを提供します。詳しくはwww.valuereportingfoundation.orgをご覧ください。

メディア担当者

ブライアン・シェリー
Stern Strategy Group
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