世界最大級のブルーアンモニア/ブルーメタノール施設開発計画に関する協力は、クリーンテクノロジーと排出削減におけるアルバータ州のリーダーシップを 世界に示しています


東京発, May 31, 2022 (GLOBE NEWSWIRE) -- アルバータ州は今後も、カナダのエネルギー転換をリードします。この度、インター・パイプライン社(Inter Pipeline Ltd.)、伊藤忠商事株式会社、ペトロナス・エナジー・カナダ社(PETRONAS Energy Canada Ltd.)は、アルバータ州インダストリアル・ハートランドにおいて世界規模のブルーアンモニア/ブルーメタノール一貫操業生産施設の開発を目指すべく、アルバータ州投資公社(Invest Alberta)と覚書(MOU)を締結しました。 

計画中の施設は、ブルーアンモニアとブルーメタノールを日量数千トン生産することにより、地球規模で排出削減を促し、アルバータ州エネルギー部門のさらなる脱炭素化に貢献します。

アルバータ州政府 デール・ナリー天然ガス・電力担当大臣の出席のもと、関係者は今週、東京でのMOU調印式に臨みました。アルバータ州投資公社は各社に協力して、省庁や関連利害関係者、ファンド、推進組織を紹介し、アルバータ州の規制枠組みに沿って円滑に活動できるよう支援します。

日本の商社、伊藤忠商事は、国内のグリーン成長戦略に対応するため、アンモニアの長期供給を目指しています。日本政府は排出削減目標達成に向け、同戦略において、2030年までに年間最大300万トンのアンモニアを供給することを目標の一つとして掲げています。 

「この種のプロジェクトは北米初の試みです。稼働後、これらの施設は、豊富なカナダ産原料を付加価値の高いエネルギー・トランジション製品へと転換して原料の多様化を図る試みの最前線に立ち、広がり続ける世界市場に低炭素あるいは無炭素の燃料やエネルギー製品を供給することになるでしょう」

  • インター・パイプライン社(Inter Pipeline)Brian Baker社長兼CEO

「このフィージビリティスタディは、プロジェクトの可能性を私たちがより深く理解するための第一歩です。ブリティッシュ・コロンビア州とアルバータ州はクリーン天然ガスが豊富で、既存のインフラが整備され、環境・社会・ガバナンス・規制枠組みがしっかりしています。この戦略的パートナーシップとプロジェクトは、高賃金の雇用を創出し、アジア市場へのブルーアンモニア安定供給を保証するとともに、全世界の排出量を抑制する可能性を秘めています」

  • ペトロナス・エナジー・カナダ社(PETRONAS Energy Canada Ltd.)Izwan Ismail社長兼CEO

両製品の処理時に排出されるCO2は地下に永久に貯留され、生成されたブルー製品は世界の市場へと出荷されます。

アンモニアは水素を効率的に輸送する方法の一つです。メタノールは接着剤や建材など多くの消費財に使用されるほか、海運業向け低炭素燃料として使用するための評価も進んでいます。

「日本をはじめとするアジアの新しい成長市場に向けて、アルバータ州のクリーンエネルギー製品を提供するための有意義な投資に関心が集まっていることに胸が高鳴っています。アルバータ州はカナダのエネルギー・リーダーです。今回のようなパートナーシップを通じて、倫理的に調達されたアルバータ州の資源を、環境・社会・ガバナンス(ESG)に対する我が州の熱心な取組みに賛同し、製品を待ち望んでくださっている全世界のお客様と分かち合うことができます。アルバータ州は、法人税率の低減や企業に優しいビジネス環境の整備のほか、新規投資誘致計画も活用して参りました。今回実現した機会は、まさに私たちが目指していたものです。アルバータ州はクリーンエネルギーの未来への投資に最適な場所です。アジアの名高い有力パートナー企業が我が州の優れた能力を活かしてくださることを嬉しく思います」

  • アルバータ州政府 デール・ナリー天然ガス・電力担当大臣

アルバータ州では、ノーザン・ペトロケミカル社(Northern Petrochemical Corporation)、エアープロダクツ社(Air Products)などの水素プロジェクトが続々と計画されています。今回、この施設もその一つに加えられることになりました。40もの工業団地が入居し、7,000人が働くアルバータ州のインダストリアル・ハートランドは、大規模なクリーンテクノロジー投資を支えられるだけのインフラを備えた、カナダ最大の石油化学製品製造拠点でもあります。

「アルバータ州は、国際的な投資家の皆さまから、新エネルギープロジェクトの目的地として選ばれ続けています。本日の発表は、アルバータ州がクリーンテック分野で成長を遂げたことを示すもう一つの事例です。アルバータ州の水素経済は成長を続け、クリーンエネルギー、低排出、そして新規雇用創出への道を切り開いています」

  • アルバータ州投資公社 Rick Christiaanse CEO

インター・パイプライン社(Inter Pipeline)について

インター・パイプライン社は、 カナダ・アルバータ州カルガリーを拠点とする大手石油輸送・天然ガス液処理企業です。インター・パイプライン社は、 カナダ西部でエネルギーインフラ施設を所有・運営しています。現在、ハートランド石油化学コンプレックス(北米初の一貫操業プロパン脱水素・ポリプロピレン施設)を建設中です。

伊藤忠商事株式会社について

大手総合商社の伊藤忠商事は、繊維、機械、金属、鉱物、エネルギー、化学品、食品、一般製品、不動産、情報通信技術、金融などさまざまな商品の国内取引、輸出入、海外取引に従事するほか、日本内外での事業投資を行っています。

ペトロナス社(Petronas)について

国内最大級の天然ガス資源所有者であるペトロナス・カナダ社(PETRONAS Canada)は、向こう数十年がかりで、よりクリーンな燃焼燃料を、責任を持って生産することに力を注いでいます。先住民をはじめとする全利害関係者との関係と協力を大切にし、事業を展開する地域社会で価値あるパートナーになることを誓っています。詳しくは、 petronascanada.comをご覧ください。

アルバータ州投資公社(Invest Alberta)について

アルバータ州投資公社は投資誘致に特化した機関です。全世界を対象に、ハイエンドなオーダーメイドのサポートを企業や投資家、新規大規模プロジェクト向けに提供することを使命としています。チームメンバーを世界中の主要マーケットに配置するアルバータ州投資公社は、投資家と企業の皆さまが、一切の制約を受けることなく起業し、スケールアップし、成功を収められるように、障壁の排除に取り組んでいます。

お問い合わせ先:
アルバータ州投資公社:communications@investalberta.ca
伊藤忠 : https://www.itochu.co.jp/en/inquiry/index.html
ペトロナス社:Matthew O’Connor, Senior External Communications Advisor
moconnor@petronascanada.com
インター・パイプライン社: Steven Noble, Manager, Corporate Communications
mediarelations@interpipeline.com, 403-717-5725