ゼナス・バイオファーマ(Zenas BioPharma)、自己免疫疾患治療薬における幅広いパイプラインの前進に向けて1億1800万ドル(約173億1685万4000円)を確保


同社の主力製品候補であるオベキセリマブのグローバル第3相登録プログラムに資金を提供し、その他のパイプラインプログラムの臨床開発を支援するための売却代金

ペイシェント・スクエア・キャピタル(Patient Square Capital)のポートフォリオ企業であるエナベート・サイエンシズ(Enavate Sciences)が主導するシリーズBエクイティファイナンスには、新規投資家であるロンギチュード・キャピタル(Longitude Capital)およびビボ・キャピタル(Vivo Capital)も含まれている

マサチューセッツ州ウォルサム発, Nov. 10, 2022 (GLOBE NEWSWIRE) -- 免疫療法の開発販売分野におけるリーダーになることを目指す世界的なバイオ医薬品企業であるゼナス・バイオファーマは本日、シリーズB優先株の発行に関連して、1億1800万ドル(約173億1685万4000円)の売却代金を発表した。シリーズBのエクイティファイナンスを主導したエナベート・サイエンシズに加えて、新規投資家には、ロンギチュード・キャピタル、ビボ・キャピタル、ロック・スプリング・キャピタル(Rock Springs Capital)、パーセプティブ・アドバイザーズ(Perceptive Advisors)、エージェント・キャピタル(Agent Capital)、ピボタル・バイオベンチャー・パートナーズ(Pivotal bioVenture Partners)、スーパーストリング・キャピタル(Superstring Capital)が含まている。既存投資家であるフェアマウント(Fairmount)、 ウエリントン・マネージメント(Wellington Management)、テルース・バイオベンチャー(Tellus BioVentures)、クアン・ベンチャー・ファンド(Quan Venture Fund)、ゼンコア(Xencor, Inc.)も資金調達に参加しているが、その資金調達にはシリーズB資金調達の完了に先立ち、新規の資本注入と特定投資家に対して発行された転換社債の転換が含まれている。

資金調達で得られた売却代金は、2022年後半に開始予定であるIgG4関連疾患(IgG4-RD)患者を対象にしたグローバル第3相登録試験を含む、同社の主力製品候補であるオベキセリマブの臨床的進歩を支援することになる。さらに、新規の資金提供により2023年には、同社の他の世界的な自己免疫疾患プログラムが臨床開発へと進行する予定である。

「チームが、IgG4-RD向け臨床開発計画および、戦略的事業開発によって非常に手際よく獲得することができた免疫療法における強力なパイプラインを実行していく段階で、バイオテクノロジーの革新的なリーダーとしてのゼナスを支援できることを嬉しく感じています。ゼナスこそ、自己免疫疾患や希少疾患に直面している方々の生活を改善する、革新的な治療法の商品化に成功する会社だと確信しているからです。」と、エナベート・サイエンシズのCEOであるJames Boylan(ジェームズ・ボイラン)氏は述べている。

ゼナス・バイオファーマ創業者兼会長であるロニー・モルダー(Lonnie Moulder)氏は「臨床段階における自己免疫治療薬の深くバランスの取れたパイプラインを前進させて、事業開発戦略を継続的に成功させていく中で、エナベートとこの一流のグローバル投資家グループから支援を受けられることを嬉しく思います」と述べた。

シリーズB資金調達に関連してゼナスの取締役会に、エナベート・サイエンシズのCEOであるジェームズ・ボイラン氏、ロンギチュード・キャピタルの共同創設者兼マネージングディレクター、パトリック・エンライト(Patrick Enright)氏、ビボ・キャピタルのマネージングパートナーであるホンボー・リュ(Hongbo Lu)氏が加わった。

ゼナス・バイオファーマについて

ゼナス・バイオファーマはグローバルなバイオ医薬品企業で、世界中の患者に向けた免疫治療薬の開発販売分野におけるリーダーになることを目指している。臨床開発と事業をグローバルに展開するゼナスは、ダイナミックなグローバルヘルスケア環境の価値要件を満たしながら、アンメットメディカルニーズの高い分野でクラス最高および最高峰の自己免疫治療薬における深くバランスの取れたグローバルポートフォリオを推進している。同社のパイプラインは、事業開発戦略の成功によって成長し続けている。同社の経験豊かなリーダーシップチームとビジネスパートナーのネットワークは、自己免疫疾患や希少疾患に向き合う方々の生活を改善するために必要な変革をもたらす可能性がある治療法を提供するために、オペレーショナル・エクセレンスを推進している。ゼナス・バイオファーマについて詳しくは、www.zenasbio.comを参照するか、Twitterのアカウント@ZenasBioPharmaLinkedInをフォローされたい。

オベキセリマブについて

オベキセリマブ(ZB012)は、CD19を発現するB細胞系譜を阻害するファーストインクラスの可能性をもつ治験中の第III相段階にある新規の二重特異性抗体である。オベキセリマブによるCD19およびFcƳRIIBへの同時結合は、天然の抗原抗体複合体を模倣し、B細胞活性を下方制御する。臨床試験の初期段階では、オベキセリマブは細胞を枯渇させることなく、B細胞機能の阻害を効果的に示し、複数の自己免疫疾患の患者において、有望な治療効果をもたらした。ゼナスはゼンコアから、全世界におけるオベキセリマブの独占的権利を取得した。

IgG4-RDについて

IgG4-RDとは、通常、複数の臓器や部位(膵臓、肝臓、腎臓、胆管、唾液腺、涙腺など)に影響を与える、慢性かつ重篤な線維炎症性疾患である。米国では約2万人がIgG4-RDと診断されているが、罹患率については、地域別に見てもほぼ似通ったものである。多くの患者で診断時すでに、ある程度の不可逆的な臓器損傷が認められる。ほぼすべての患者が、初期段階で一次治療のグルココルチコイド(GC)療法に反応するが、慢性的におこなうGC療法には毒性がともなうため、患者に対しては漸減、または低用量にされるため、一般的には再発する。

エナベート・サイエンシズについて

エナベート・サイエンシズは、ペイシェント・スクエア・キャピタルによって構築されたプラットフォームである。ペイシェント・スクエア・キャピタルは、医薬品を進歩させ、患者のニーズに対応する変革をおこす可能性がある技術を実現する治療薬企業の支援を専門的におこなっている。エナベートは、資本支援と運用経験の適用によってイノベーションを加速するために、治療薬企業の多様なポートフォリオを可能にし、強化するように努めている。エナベートに関する詳細情報は、www.enavatesciences.comを閲覧されたい。

ロンギチュード・キャピタルについて

ロンギチュード・キャピタルは、臨床的転帰の改善、生活の質を向上、医療提供の効率化を目指す革新的なバイオテクノロジー、医療技術、健康ソリューション企業に投資をおこなう大手ヘルスケア・ベンチャーキャピタル企業である。ロンギチュード・キャピタル(創立2006年)は、さまざまな投資アプローチを通じて、非公開企業と上場企業の両方に投資をおこなっている。ロンギチュード・キャピタルは、カリフォルニア州メンローパーク、マサチューセッツ州ボストン、コネチカット州グリニッジに事務所を構えている。詳細情報は、www.longitudecapital.comまたはLinkedInを閲覧されたい。

ビボ・キャピタルについて

ビボ・キャピタル(創立1996年)は、ベンチャーキャピタル、グロースエクイティ、バイアウト、パブリックエクイティにおいて、多様なマルチファンド投資プラットフォームをもつ世界有数のヘルスケア投資会社である。ビボには、約64億ドル(約9388億2939万7095円)の運用資産があり、世界中の300社を超える公・私的企業に投資をおこなってきた。本社はカリフォルニア州パロアルトで、アジアにも事務所を有するビボのチームは、50人以上の学際的な専門家から構成されている。ビボは、世界最大のヘルスケア市場に焦点を当てながら、バイオテクノロジー、医薬品、医療機器、ヘルスケアサービスを含むすべてのファンド戦略に介入しヘルスケアに幅広く投資をおこなっている。

投資家および報道機関向けの連絡先:
ジョー・ファーマー、社長・COO
ゼナス・バイオファーマ
IR@zenasbio.com