英国のAI企業クオンテクサ (Quantexa)、2027年までにAI研究開発投資に2億ポンド (約366億270万円) 以上をコミット


クオンテクサのCEOが、英国をAIハブにするという英国政府の計画を支援する投資のビジョンを概説。これには以下が含まれる。

  • 企業および政府機関による信頼できるAI対応の意思決定インテリジェンスソリューションの使用能力を加速することを目的とした、新たなグローバル投資に1億2500万ポンド (約228億7506万円) を投資
  • 英国への8500万ポンド (約155億5504万円) の専用投資により、ロンドンAIイノベーションセンターチームに170人以上の新規雇用を創出
  • Generative AIアシスタントのプレビューが、世界をリードする機関がリスクを調査し機会を特定するためにデータの可能性を最大限に引き出す方法を示す

ロンドンおよびニューヨーク発, July 11, 2023 (GLOBE NEWSWIRE) -- 民間および公共部門向け意思決定インテリジェンス分野 (Decision Intelligence = DI) ソリューションのグローバルリーダーであるクオンテクサは本日、世界規模の人工知能 (AI) 業界で今後3年間にわたり、クライアントが組織を保護、最適化、成長させるためにAIの使用を推進できるよう支援することを発表した。2027 年までに、クオンテクサのAIへの世界投資総額は2億ポンド (約366億270万円) 以上に達する見込み。

この投資は、クオンテクサの生成AIテクノロジーであるQ AssistのプレビューによるAIの継続的な進歩を示している。また、クオンテクサは、同社の既存のAIスタックを進化させ、成長を続けるクライアントとパートナーのグローバルエコシステムが金融サービス、保険、通信、ヘルスケア、公共部門における業界固有の新しいユースケースを開拓できるようにするという取り組みをさらに強化した。クオンテクサの意思決定インテリジェンスプラットフォームとデータ管理、顧客インテリジェンス、KYC、リスク、詐欺、金融犯罪のためのソリューションスイートは、70ヵ国以上で導入されている。

ワシントン大学の分析によると、この投資により相乗効果が実現し、世界のAI産業が6億ポンド (約1098億1410万円) 押し上げられる見込みである。

コンテクスト内のAI:クオンテクサがAIで意思決定インテリジェンスを強化および自動化する方法

対話型AIアシスタント (Generative AI Assistant) のプレビューが新境地を開拓
クオンテクサの意思決定インテリジェンスプラットフォーム上に構築された、生成型AIアシスタントであるQ Assistのテクノロジープレビューは、LLMを使用して直観的で会話型のインターフェイスを作成し、調査の一環としてデータを操作してリスクを特定するアナリストに新たな効率をもたらす可能性を示している。組織にとっては、AIアシスタントによりすべてのアナリストスタッフが最も経験豊富なアナリストと同等の効率を持つようになるため、潜在的なメリットが拡大する。

Q AssistはLLMに依存しないため、クライアントは独自のオープンソースモデル、またはOpenAIの主要なLLMであるChatGPTTMを含む市販モデルを使用可能である。クオンテクサの市場をリードするエンティティ解決、グラフ分析、スコアリング機能は、クオンテクサの意思決定インテリジェンスプラットフォームで自然言語の質問やプロンプトを使用してクエリできるようになると、さらに強化される。

本日、クオンテクサはビデオショーケースで、Q Assistの多くの潜在的な使用例の1つのデモンストレーションを行った。金融犯罪捜査シナリオでは、自然言語を使用して膨大な量の構造化データと非構造化データを大規模にクエリする可能性を示すために選択され、若手アナリストでもグラフ分析やアラートの背後にある複雑なデータの理解が可能となる。このプレビューでは、不審行為報告書 (SAR) と調査概要の生成を自動化する機能 (100近くの言語で可能) も示され、通常は手動で集中的に行われるプロセスがさらに効率化され、より多くの時間を戦略的活動に振り向けることが可能となる。

クオンテクサの意思決定インテリジェンスプラットフォーム全体にわたるAIがビジネス価値を提供
企業や政府機関は、クオンテクサの意思決定インテリジェンスを使用して、サイロ化された乱雑なデータをより効果的かつ効率的に整理し、顧客とサプライヤーの360度のビューを取得して、不正行為の特定、サービスの資格の認定、国境での危険物の阻止、またはサプライチェーンの最適化を行っている。

クオンテクサでは、責任あるAIスタックを構築するために3つの基本原則を使用している。

  • コンテクストベースの学習:人間が情報に基づいた意思決定を行うために完全なコンテクストが必要であるのと同様に、AIもコンテクストを必要とする。最もスマートな機械学習アルゴリズムや深層学習アルゴリズムであっても、コンテクストなしでは、確実な展開において正確さが不足する。たとえば、単一の銀行取引を単独でマネーロンダリングしているかどうかを人間やAIモデルが判断することは不可能だ。クオンテクサは、データを使用して、人、組織、場所、その他のエンティティの単一ビューを作成し、それらを視覚的に組み立ててエンティティ間の複雑な相互作用を示すことで、真のコンテクストを構築する。このコンテクストにより、人やAIは正確な意思決定を行うことが可能となる。
  • 複合AI:クオンテクサの複合AIスタックは、機械学習、自然言語処理、深層学習など、さまざまな技術の出力を集約している。これらを対象分野の専門家からの意見と組み合わせることで、組織は分析を継続的に使用して、保護、最適化、成長のための意思決定を改善することができる。クオンテクサは、膨大な量の構造化および非構造化業界データへの排他的アクセスを使用してAIをトレーニングし、即時使用可能なオープンモデルを提供して、クライアントが独自のモデルを変更または作成できるようにする。
  • 説明可能性および信頼性:組織が活動する高度に規制された環境では、意思決定に透明性があり、バイアスを示唆することなく説明可能であることが重要である。クオンテクサのテクノロジーとガバナンスは、コンテクストベースの技術と複合AIを使用して、プライバシーを懸念することなく説明可能な結果の採用を推進する。クオンテクサによるAIの倫理と安全に関するガイドラインはこちらで閲覧可能。

英国首相リシ・スナク (Rishi Sunak) は次のように述べている。
「私たちは、英国が安全なAIテクノロジーを構築、テスト、使用するのに世界で最適な場所であり続けることを保証したいと考えています。クオンテクサが新たに8,500万ポンド (約155億5504万円) を投じて設立したロンドンAIイノベーションセンターは、この現実を確固たるものにするのに役立ちます。これにより170を超える雇用が創出され、経済の成長に合わせてAIの並外れた可能性が活用され、世界において責任あるAI開発が行われるでしょう」。

科学・イノベーション・技術大臣のクロエ・スミス (Chloe Smith) は次のようにコメントしている。
「政府はAIに真剣に取り組んでおり、2014年以来、AIインフラストラクチャとスキルに25億ポンド (約4574億4750万円) を投資し、今年、イノベーションを促進し信頼を構築するためのAI規制計画を策定しました。クオンテクサの投資はこれらの計画に対する大きな信任投票であり、成長と雇用創出の新たな機会を切り開き、AI開発の世界的リーダーとしての道を切り開き続けることが可能になります」。

クオンテクサのCEO兼創設者であるヴィシャール・マリア (Vishal Marria) は次のように述べている。
「多くの企業がAIと機械学習を話題としていますが、私たちは創業以来AIと機械学習に投資してきました。当社は、組織の意思決定方法を変革する、何世代にもわたる最大の技術革新に時間、資金、リソースを投資しています。ロンドンを拠点とするイノベーションに投資できることを誇りに思っていますが、その影響は世界経済に影響を与え、クライアントとそれぞれの業界の意思決定インテリジェンス機能を解放する波及効果が始まるでしょう」。

ワシントン大学コンピューターサイエンス教授であり、アレンAI研究所の創設最高経営責任者であるオーレン・エツィオーニ博士 (Dr Oren Etzioni)は次のようにコメントしている。「100人のAI雇用への投資は、ロンドンだけでなく世界中の経済成長を促進するでしょう。最も恩恵を受ける可能性が高いのは、ニューヨーク市、シアトル、サンフランシスコなどのAIイノベーションの中心地です。AIが雇用と経済成長に与える影響に関する私の研究に基づくと、この発表による長期的な金銭的利益は、雇用創出とイノベーションによる相乗効果により大幅に増加するでしょう。2億ポンド (約366億270万円) の初期投資により、3年以内に世界中で6億ポンド (約1098億1410万円) の利益が広範なAI業界に及ぶ可能性があります」。

クオンテクサのAI投資、イノベーション、倫理的慣行から組織がどのように利益を得ることができるかについての詳細はこちらを参照のこと。

クオンテクサについて
クオンテクサは、意思決定インテリジェンスのパイオニアであり、データを有意義なものにすることで、組織が信頼できる業務上の意思決定を行えるようにするデータおよび分析ソフトウェアを提供するグローバル企業である。ビッグデータとAIにおける最新の進歩を利用した、クオンテクサの意思決定インテリジェンスプラットフォームは、コンテクストに関連した内部データと外部データを単一の場所で表示することで、隠れたリスクと新しい機会を明らかにする。顧客ライフサイクルを通じて、データ管理、KYC、カスタマーインテリジェンス、金融犯罪、リスク、詐欺、セキュリティにわたる重要な課題を解決する。

カンテクサ意思決定インテリジェンスプラットフォーム (Quantexa Decision Intelligence Platform) は、従来のアプローチよりも精度が90%以上向上し、分析モデルの解決が60倍高速になり、運用パフォーマンス向上が可能となる。2016年に設立されたクオンテクサは、現在650人を超える従業員を擁し、数千のユーザーが世界中で数十億のトランザクションとデータポイントを扱っている。同社は、ロンドン、ニューヨーク、ボストン、トロント、マラガ、ブリュッセル、アムステルダム、アイルランド、ルクセンブルク、シンガポール、メルボルン、シドニー、およびアラブ首長国連邦にオフィスを構えている。詳細については、www.quantexa.comを参照するか、LinkedInで当社をフォローされたい。

報道担当者向け問い合わせ先:
連絡先:ステファニー・クリスプ (Stephanie Crisp)、アソシエイト・ディレクター兼メディア・ストラテジスト ( Associate Director and Media Strategist)、フライト・オア・フライト (Fight or Flight)
電子メール:Quantexa@fightflight.co.uk   

連絡先:アダム・ジャッフェ (Adam Jaffe)、企業マーケティング担当上級副社長 (SVP of Corporate Marketing)  
電話:+1 609 502 6889  
電子メール:adamjaffe@quantexa.com  
- または -  
RapidResponse@quantexa.com

この発表に付随する写真はhttps://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/afbbd220-e3ee-4c36-b53e-3f10d3634414から入手可能。