PRAヘルスサイエンスとディープレンズが戦略的提携関係を発表、プレシジョンがん臨床試験の被験者募集を加速

2社はクラウドベースのモバイルテクノロジーを統合して、プレシジョンがん臨床試験の被験者識別、スクリーニング、マッチングを改善


ノースカロライナ州ローリー、オハイオ州コロンバス発, Sept. 19, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) -- PRAヘルスサイエンス (PRA Health Sciences, Inc.) (NASDAQ: PRAH) とディープレンズ (Deep Lens, Inc.) は本日、がん臨床試験への被験者アクセスと募集を加速するため、新たな戦略的提携関係を発表した。この提携関係を通じてクラス最高のテクノロジーを統合し、Microsoft Azureに統合ソリューションを展開して、国際的なプレシジョンがん臨床試験の被験者識別、スクリーニング、マッチングを改善していく。

ディープレンズの受賞歴のあるVIPERTM患者スクリーニングプラットフォームは、がんセンター、統合医療ネットワーク (IDN)、コミュニティオンコロジーネットワークにより導入された画期的なテクノロジーである。このテクノロジーがなければ、気づかれず、登録機会を逃していたがん患者を識別し、命を救う臨床試験にマッチングする。ディープレンズは差別化されたテクノロジーとサービスモデルを通じて、世界各地のがんセンターや治験実施機関ネットワークに無料でソフトウェアを展開し、患者に必要とされ、受けるに値する治療へのアクセスを改善している。また、試験スケジュールを加速し、画期的な治療法をより短期間で市場に投入することにより、多大な価値を提供している。

「現在、14,000を超えるがん臨床試験が被験者を募集していますが、実際に登録しているのは、適格患者のうちわずか3~5%とみられています」と、PRAヘルスサイエンス最高科学責任者のケント・テールケ (Kent Thoelke) は述べている。「臨床試験の被験者募集が直面する課題は多岐にわたり、治験依頼者はこれまで、試験にマッチングすべき患者を判断できませんでしたが、この状況は間もなく変わります。ディープレンズのVIPERテクノロジーを活用すると、被験者識別プロセスが簡素化されます。電子カルテ、病理学システム、ゲノムプロファイルのデータを即時に分析して、がん患者を適格ながん臨床試験にマッチングできるようになります。」 

PRAとディープレンズの協力的な取り組みにより、臨床試験マッチングに重要な進歩がもたらされ、人工知能 (AI) とVIPERプラットフォームによる機械学習を活用して、より効率的に適格患者と臨床試験を結び付けることができる。

VIPER統合の作動原理

VIPERを使うと、ケアチーム、治験依頼者、治験コーディネーターは、がん患者のゲノムプロファイルをもとに、最適のプレシジョン療法とがん臨床試験に患者を即座に自動マッチングできる。

VIPERは、HIPAA準拠のパブリッククラウドサービスで、試験実施機関の「ファイアウォール内」でデータにアクセスする。診断時には、病理学システム、電子カルテからデータを自動的に取り込む。さらに、世界トップクラスの試験機関からも、遺伝子試験結果を取り込むことができる。治験コーディネーターやケアチームは、AIを活用したスクリーニングプラットフォームとしてVIPERを利用できる。治験依頼者の場合、匿名化データを利用して、患者がプロセスのどの時点で識別されたか、不適格とされたか、適格とされた後に治験に登録した/登録しなかった理由を確認できる。現在、患者の治療継続に関して高精度のデータを収集するワークフローソリューションは市場に投入されていない。

患者が臨床試験に適格とみなされると、VIPERシステムから業界トップのPRAモバイルヘルスプラットフォームとAzureに展開されるソリューションに患者が紹介され、エンドツーエンドの患者重視のスクリーニングが実現する。さらに、世界各地のプロバイダーには、治験管理体験が提供される。

VIPERの人工知能ソリューション、ワークフロー設計、通信最適化、試験調整サービスを組み合わせると、治験依頼者と試験実施機関では、適格な患者を最適の試験に最適のタイミングで結び付ける最高の機会が提供される。まさにパーソナライズされた医療が実現する。

「がん研究に大きな変化がもたらされることになります。さらに、コミュニティオンコロジーネットワークでは、大学医療センターや総合がんセンターなどの規模の大きいライバルとも競合できるようになります」と、テールケは述べている。「PRAとディープレンズの提携の背景にはMicrosoft Azureがあることから、この関係を通じて、患者のスクリーニングに留まらず、ジャストインタイムネットワークやその他の新たなビジネスモデルの開発でも、がん研究の画期的なモデルを形成できると確信しています。」

「ディープレンズは、独自のクラウドテクノロジーとリスクなく展開できるビジネスモデルをてこに、飛躍的に成長してきました。さらに、PRAのビジョンを通じて、真に独自のソリューションを市場に投入する可能性が視野に入りました」と、ディープレンズ共同創設者兼社長のサイモン・アークル (Simon Arkell) は述べている。「PRAのような世界的な業界リーダーとの提携とMicrosoftとのコラボレーションを通じて、世界的な事業規模が指数関数的に拡大するとともに、がん研究の成功率も劇的に向上するものと期待しています。一方、治験依頼者の側では、患者スクリーニングプロセスの視認性が大幅に向上し、治療法をより短期間で市場に投入できるようになります。2社の協力を通じて、適格な患者を最適の臨床試験に最適のタイミングで結び付けるという当社の使命に、今後も継続的に取り組んでいきます。」

PRAヘルスサイエンスについて

PRAヘルスサイエンス (PRA Health Sciences) は、収益において世界最大規模のグローバルな医薬品開発業務受託機関であり、バイオテクノロジーおよび製薬業界が、臨床開発およびデータソリューションサービスの多くを外部委託している。PRAのグローバルな臨床開発プラットフォームには、北米、ヨーロッパ、アジア、中南米、南アフリカ、オーストラリア、および中東を拠点とする75以上のオフィスが含まれ、世界中に17,500人以上の従業員を擁している。2000年以降、PRAは世界中で約4,000件の臨床試験に参加している。さらに、同社が参加した主試験と副試験により、95点を超える医薬品が米国食品医薬品局 (U.S. Food and Drug Administration) や国際規制機関によって承認された。PRAについて詳しくは、www.prahs.comを参照されたい。

投資家向けの問い合わせ先: InvestorRelations@prahs.com

報道関係者向けの問い合わせ先: コミュニケーションおよび広報担当シニアディレクター、ローリー・ハースト (Laurie Hurst)
hurstlaurie@prahs.com | +1 (919) 786-8435

ディープレンズについて

ディープレンズは、臨床試験に適格な患者を短期間で募集する画期的なアプローチを重点とするソフトウェア企業である。試験機関、EMR、ゲノムデータ、VIPER、ディープレンズの統合クラウドプラットフォームを統合して、診察時に患者を識別することにより、ケアチームに視認性とワークフローを提供して、被験者募集を加速し、試験スケジュールを短縮して、画期的な治療法をすばやく市場に投入している。治験依頼者、プロバイダー、戦略的パートナーがますます増加するなか、ディープレンズは現状に挑戦し、患者が希望する、価値ある治療を受けることができるよう取り組んでいる。詳しくは、www.deeplens.aiを閲覧されたい。

報道関係者向けの問い合わせ先: リトルドッグコミュニケーションズ (Little Dog Communications) 社長、ジェシカ・インリン博士 (Jessica Yingling, Ph.D.)
jessica@litldog.com | +1.858.344.8091