フォグコンピューティングのグローバルマーケット、2022年までに180億ドルを超える見込み

OpenFogコンソーシアムの依頼による「451リサーチ」の特別マーケットレポートで、エネルギー・光熱水道事業、運輸、医療、工業市場はフォグをリードしていることが明らかになる。


カリフォルニア州サンタクララ、カリフォルニア州フリーモント発, Oct. 31, 2017 (GLOBE NEWSWIRE) -- フォグ・ワールド・コングレス (Fog World Congress) - 451リサーチ (451 Research) による新しい報告書によると、フォグコンピューティングのマーケットオポチュニティは、2022年までに180億ドル (約2兆430億円) を超える見込みであるという。OpenFogコンソーシアム (OpenFog Consortium) の依頼による「フォグコンピューティング市場の規模とインパクト (Size and Impact of Fog Computing Market) 」報告書によると、フォグコンピューティングの最大の市場は、エネルギー・光熱水道事業、運輸、医療、工業セクターの順になるという。

OpenFogコンソーシアムが作成した新規用途事例 (New use cases) もリリースされ、フォグが業界で役立つことを披露している。これらの用途事例は、自動運転やエネルギー、医療、スマートビルでフォグをどのように導入するかについての詳細をフォグテクノロジストに示している。

451リサーチのモノのインターネット担当リサーチディレクター、クリスチャン・ルノー (Christian Renaud) は次のように述べている。「広範なリサーチを行った結果、フォグコンピューティングがIoT、5G、その他の先進分散・インターネット接続システムで重要な役割を果たす軌道に乗っていることが明らかになりました。クラウドからモノへの繋がりで最適なパフォーマンスを確保するための技術的経路であるだけでなく、新しい事業価値を促す燃料にもなるのです。」

レポートのキーポイントは、第1回フォグ・ワールド・コングレス会議の基調講演で発表される。180億ドル (約2兆430億円) のフォグ市場を予想し、業界を特化した上位の市場チャンスを特定した他に、レポートは以下のような内容も報告している。

  • 成長を促している主な市場の移行には、エネルギーインフラの近代化への投資、人口統計的変化、運輸と医療における規制要件などが含まれている。
  • フォグの収入ではハードウェアが最大の割合を占め (51.6%)、次にフォグアプリケーション (19.9%)、サービス (15.7%) となる。2022年までには、フォグの機能が既存のハードウェアに組み入れられるようになるため、出費はアプリとサービスに移行する。
  • クラウドの出費は2022年までに147%アップの64億ドル (約7,260億円) になると予想されている。

OpenFogコンソーシアムの会長を務めるシスコ (Cisco) のシニアディレクター、ヘルダー・アントゥネス (Helder Antunes) は次のように述べている。「フォグの規模が検証されるだけでなく、私たちが将来の機会を活用するために良い立場を確立できた重要な節目となりました。OpenFogコミュニティではフォグの重要性を理解してきましたが、今後5年間で500%近くの成長率を達成できるということで、もはや秘密ではなくなりました。」

フォグのマーケットレポートでは、農業、データセンター、エネルギー、光熱水道事業、医療、工業、軍事、リテール、スマートビル、スマート都市、スマートホーム、運輸、ウェアラブルの分野におけるフォグの規模とインパクトについて扱っている。

フォグコンピューティングは、コンピューティング、ストレージ、コントロール、ネットワーキング機能を、クラウドからモノへの経路においてデータ生成源により近づける、システムレベルのアーキテクチャである。様々な業種で適用可能なフォグコンピューティングは、セキュリティ、認知、アジリティ、待ち時間、効率に関連する課題に効果的に対応することができる。

詳細なレポートは、www.openfogconsortium.org/growthからダウンロードが可能である。

OpenFogコンソーシアムについて

OpenFogコンソーシアムは、フォグコンピューティングの採用を加速させ、IoT、5G、AIアプリケーションに関連する帯域幅、待ち時間、通信の課題を解決している。オープンテクノロジーの作成を重視している同組織のミッションは、クラウド、エンドポイント、サービスの間におけるセキュアで効率のよい情報処理のための枠組みを作成・検証することである。OpenFogは2015年11月に創設され、フォグコンピューティングにおける主要なリサーチ組織やイノベーターを代表している。詳しくは、www.openfogconsortium.org、Twitter @openfog、LinkedIn /company/openfog-consortiumを参照のこと。

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