テリックス・ファーマシューティカルズと大阪大学、アルファ核種の研究で科学技術振興機構の資金を取得


京都および大阪発, May 30, 2018 (GLOBE NEWSWIRE) -- 標的放射性医薬品または「分子標的放射線」 (MTR) ベースの診断用・治療用製品の開発に注目するオーストラリアのバイオ製薬会社であるテリックス・ファーマシューティカルズ (Telix Pharmaceuticals Limited、ASX.TLX、以下「テリックス」または「同社」) は本日、大阪大学大学院医学系研究科 (Osaka University Graduate School of Medicine) の核医学講座 (Department of Nuclear Medicine and Tracer Kinetics) との共同研究を発表した。

この共同研究は、日本の科学技術振興機構 (Japan Science and Technology Agency: JST) の産学共創プラットフォーム共同研究推進 (Open Innovation Platform with Enterprises, Research Institute and Academia: OPERA) プログラムを通じたパイロット助成金から一部の資金の拠出を受けている。当初の概念実証資金は約13万米ドル (約1,410万円) にのぼり、共同研究はテリックスの完全所有子会社であるテリックス製薬 (日本) 株式会社 (Telix Pharmaceuticals Japan KK) によって管理される。

畑澤順教授 (Prof. Jun Hatazawa) が率いる大阪大学大学院医学系研究科の核医学講座は、癌治療のためのアルファ核種の使用に特に強い、日本における核医学分野のリーダーの一つである。共同研究では、テリックスがいくつかの標的薬剤をアスタチンと共に使用する可能性を検討する。アスタチンは、癌細胞に特異的な分子標的剤に結合されたときに腫瘍の微小環境を大きく変化させることができる極めて高エネルギーの放射性核種、即ち「アルファ放射体」であり、近い将来に、最初の研究協力が臨床研究への道を切り開くことが期待されている。

テリックス製薬 (日本) の社長である西村伸太郎博士 (Dr. Shintaro Nishimura) は次のように述べている。「畑澤教授と大阪大学のチームと協力できることを大変光栄に思います。アルファ核種療法は比較的取り扱いが安全で、放射線プロファイルや癌患者における優れた臨床有用性の可能性から、日本で臨床現場および政府からの関心が高まっています。癌の治療のためにベータ放出型放射性核種を使用することに従来抵抗を感じてきた日本は、この研究分野の最前線にあります。」

核医学の教授である畑澤教授は次のように付け加えている。「大阪大学では、アルファ療法についてテリックスと協力できることをうれしく思っています。この種の産学連携は、癌治療に影響を及ぼす可能性のある新技術の臨床的有用性を評価するうえで不可欠です。科学技術振興機構のOPERAプログラムから同額負担の資金の拠出を受けられたことについても、特に感謝しています。」

テリックス・ファーマシューティカルズ・リミテッドについて

テリックス・ファーマシューティカルズ・リミテッド (Telix Pharmaceuticals Limited: Telix) は、標的放射性医薬品または「分子標的放射線」 (MTR) を活用する診断用・治療用製品の開発に注力している臨床段階のバイオ製薬会社である。同社はメルボルンに本社を構え、ブリュッセル (EU)、京都、インディアナポリス (米国) で国際事業を展開している。同社は腎臓、前立腺、脳 (膠芽腫) の癌の治療における大きなアンメットニーズに対応する高度な臨床段階のポートフォリオを開発中である。テリックスは、オーストラリア証券取引所 (Australian Securities Exchange) で上場されている (ASX:TLX)。詳細については、www.telixpharma.comを参照のこと。

大阪大学における核医学について

大阪大学大学院医学系研究科 (Osaka University Graduate School of Medicine) の放射線統合医学講座 (Integrated Radiation Laboratory) は、PETやSPECTなどの診断用画像技術と治療用放射線腫瘍学や放射性アイソトープの応用分野を融合した集学的環境である。同チームは、前臨床モデルから臨床現場での応用まで、新規放射性医薬品を探索するためのリソースと人員を有している。同講座は日本を代表する核医学の専門医であり、アジアオセアニア核医学生物学連合 (Asia Oceania Federation of Nuclear Medicine and Biology) の理事長を勤めている畑澤順教授が率いている。

大阪大学について

大阪大学は大阪府にある国立大学である。大阪大学は旧帝国大学7校の1校である日本で6番目に古い大学であり、生物学、化学、医学の分野で特に優れた研究機関として一貫して日本でトップクラスの研究機関の1つにランクインしている。大阪大学は、11学部と16の大学院学部、複数の共同利用施設、および国立研究所で構成される総合大学である。同大学は4つのキャンパスで約6,500人の職員、15,000人の学部生、7,000人の大学院生で構成されている。

  
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テリックス・ファーマシューティカルズ・リミテッド (Telix Pharmaceuticals Limited) CEO
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