ニューラルステム、アルツハイマー病のマウスモデルにおける神経幹細胞 (nsc) 移植の効果を示す研究の公表を発表


NSC移植は、認知の改善およびAβプラークの病理の減少をもたらした

メリーランド州ジャーマンタウン発, Oct. 26, 2018 (GLOBE NEWSWIRE) -- 神経系疾患向けの新規治療の開発を専門にしているバイオ医薬品会社、ニューラルステム (Neuralstem, Inc.、Nasdaq:CUR) は、同社が開発した同社独自のヒト神経幹細胞であるNSI-532.IGF1 (米国特許第9,750,769号) の移植が、アルツハイマー病 (AD) のマウスモデルにおいて疾患病理を緩和し、認知を改善することを示す論文が、「サイエンティフィック・レポーツ (Scientific Reports) 」誌に掲載されたことを発表した。

この研究は、ミシガン大学 (University of Michigan) で、神経科研究・発見プログラム (Program for Neurology Research and Discovery) のディレクター兼ミシガン大学ALSセンターオブエクセレンス (University of Michigan ALS Center of Excellence) のリサーチディレクターであるイヴァ・フェルドマン博士 (Dr. Eva Feldman) の率いるチームによって実施された。フェルドマン博士のチームは、ヒトにおけるADの発症に関連する変異のある遺伝子を有するAPP/PS1マウスに、神経幹細胞株を移植した。

NSI-532.IGF1を、記憶形成に重要な脳内の構造である海馬に隣接して移植し、マウスの認知能力およびヒトにおけるADの特徴であるAβプラークの病理を示すエビデンスを評価した。神経幹細胞移植を受けたマウスは、海馬の機能に依存する2つの記憶課題において、対照マウスと比較して改善された認知能力を示し、また、対照と比較してAβプラークの病理の減少を示した。

ニューラルステムの最高科学責任者であるカール・ヨーヘ博士 (Karl Johe, PhD) は、次のように述べている。「当社のリード幹細胞療法候補である、臨床開発中のNSI-566は、脳卒中、脊髄損傷、およびALSの3つの異なる適応症で、運動障害の治療に有望であることが判明しています。NSI-532.IGF1は、神経幹細胞と神経保護タンパク質IGF-1とを組み合わせ、ADなどの神経変性疾患を標的とするように設計された、第2世代の細胞療法候補です。フェルドマン博士の率いるチームによる前臨床試験は、神経幹細胞とIGF-1を組み合わせた特性が、アルツハイマー病に関連する病理と認知障害を緩和する可能性があることを示唆しています。」

フェルドマン博士は次のように述べている。「アルツハイマー病は認知症の主因であり、現在この疾患の経過を大きく変える治療はありません。この実績ある動物モデルにおけるヒト神経幹細胞では、有望な結果が見られました。ニューラルステムとのこの協力を継続していけることを楽しみにしています。」

ニューラルステムについて
ニューラルステム (Neuralstem, Inc.) は、医療上のアンメットニーズが大きい神経系疾患のための新規治療を開発している臨床段階向けバイオ医薬品会社である。同社には以下の2つのリード開発候補がある。

  • 「NSI-566」は、脳卒中、筋萎縮性側索硬化症 (ALS)、慢性脊髄損傷 (cSCI) に起因する麻痺の治療のために試験中の神経幹細胞療法である。
  • 「NSI-189」は、大うつ病性障害 (MDD) の治療用の臨床開発段階、およびアンジェルマン症候群、放射線照射によって誘発される認知機能障害、1型・2型糖尿病、脳卒中の治療用の前臨床開発段階の小分子である。

ニューラルステムの多岐にわたる製品候補ポートフォリオは、同社独自の神経幹細胞テクノロジーに基づくものである。

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